あらた先生
あらた先生が解説します!

 ひとくちに「責任」といっても様々な考え方があると思います。まず、このページでは「責任」の範囲を定義したいと思います。私生活の責任はここでは含めません。あくまでビジネス上の責任です。
 また、なにかトラブルや不祥事があった場合、自部門内又は個人の責任にどとまり、外部に対して大きな処置を「とらない」組織等は、「責任が低い」又は「責任がない」と考え、範囲を定めたいと思います。
 逆に、なにかトラブルや不祥事があった場合、自部門が犯したものでなくとも組織全体を代表して、組織外部に対して大きな処置を行う組織・職域が「責任重大」と考え、範囲を定めます。

 

<責任重大の仕事!>
 責任の薄い仕事、責任を取らなくて済む仕事を論ずる前に、逆に、責任を取るのがメインの仕事があることを知って頂きたいと思います。

 

【品質保障・品質管理の仕事】
 品質畑の仕事は、責任重大です。いち消費者のささいなクレームから、大型の不祥事まで全て任されます。ヘマをやると、多額の損害賠償金が出ていったり、会社がつぶれるなんてことも珍しくありません。主に中堅以上の製造業や販売業の会社に存在する部署です。特に、大企業・製造業では工場単位に品質に関する部署があります。顧客満足度(CS)の時代、お客様に反感を買わない様に気をつかっているのかが伝わってきます。中小・零細企業やSOHOでは社長・代表が自らクレーム処理を行うのがふつうです。
 品質課にトラブル情報が持ち込まれたら、発生原因の調査から再発防止対策まで一貫して行います。社内では関係部署に再発防止を促し、外部へは陳謝と報告書提出を行います。頭を下げるのは日常茶飯事で、常に外部の人に怒られている印象の強い職場です。

 この部署に配属されると、あまり出世は望めなくなります。せいぜい品質部門の執行役員が限界でしょう。営業と違ってコスト部門で、かつ、掃除屋的な後ろ向きな仕事になりがちだからかもしれません。学会、セミナーや接待、懇親会などの機会には乏しく、有効な人脈をつくることも難しい立場に置かれてしまいます。自社商品のスペシャリストになる分、転職や起業にも直接役に立たない職歴となり、人間的にかなり追い込まれます。
 また、「左遷」を意味する人事をされたりもします。例えば、研究・開発をしていた社員が、成績が振るわなくなったら、品質保証部送りにするといった具合です。製造業では、研究開発部門とは比較にならない位、品質管理部門の担当者の離職率は高いものとなっています。

 

 ひとつだけ良いことがあるとすれば、他部門よりも「給料が高く」なりがちなことでしょうか?基本的に突発業務への対応となりますので、残業はいくらしてもOK!土日出勤手当がもらえる!ガンガン出張する部門で、出張手当がもらえる!というメリットも実はあります。20代でもかなりの収入が見込め、中堅社員の同期比較では最も給与総額が高くなることでしょう。不本意に品質課送りにされたのなら、30~40歳までになにか別の強力な国家資格(税理士など)を同時に狙って、中年までに辞めて独立するのも手かもしれませんね。
 もちろん、品質畑が居心地いいという人もいました。その方は、自らを「必殺仕事人」「しんがり」といってました。会社として「後片付け役」「裏方」は絶対に必須ですし、それ故にサラリーマンとしては手堅いため、安泰な仕事と言えるでしょう。リストラにもあいにくい感があります。

 

 なぜそんなに「品質畑」に詳しいかって?

 そうです、「あらた先生」も若い頃は、「品質畑」で育ったからですね。懐かしい「暗黒時代」の思い出ですね。余談ですが。

 

 以上のように「責任を取る」ことが仕事の部署もあることを知っておいて下さい。責任を取りたくないあなたには参考になるはず(?)でしょう。

 

★さて、責任の薄い・低い・ない仕事を考えてみましょう。

 

<責任の(実質的に)薄い仕事>
 それなりの報酬が見込めますが、他部門の責任を代行したり、大きな責任を取るケースは実質的に見受けられていない(本当は取るべきですが)仕事を紹介します。

 

【組織の名誉職】
 会社でいえば「会長」、独立行政法人などでいえば「理事長」という地位にいる人達です。当然、なるのは難しいです。過去の功績などで、「組織の顔」「イメージ」として祭り上げられる必要性があります。
 業務の執行は、執行役員以下「従業員」が行いますので、一般的な仕事といえる仕事はしません。当然、今回の論点の「責任」についても、品質保証部の担当者などの「部下」が取ってくれています。但し、重大な不祥事の場合、「辞める」ことで責任をとるケースもあり得ます。しかし、その会社を辞めるだけです。大抵、会長職についているひとは、他の会社の役員も兼務していて、収入がありますから、生活面では苦慮しません。「背任」レベルの不祥事でない限り、「会社」が賠償しますので、会長個人には金銭的な負担もないかと思います。よって、実質的には責任を取らない人達と言えるでしょう。

 

【公務員(特に事務方)】
 実質的に責任の薄い仕事といえるでしょう。もしかしたら、皆さんもお役所の窓口などで経験されたのでは?
 例えば、私の場合。引越しが多かったので、A市とB市から、住民税が2重課税されそうになったことがありました。「住民税」とは、賦課課税方式という、お役所が勝手に計算して納税通知書を送りつけてくる税金です。誤りだったB市の市税課の担当者は「あ、これ、2重課税ですね~♪間違ってますね~」などと言って、謝るようなそぶりは全くありませんでした。
 後日、「申請受理」「了承・認定」「還付する」などと書かれた封書だけがきました。当然、「申し訳ありませんでした」のひとこともなく、ここにも上から目線の文言しかかかれていませんでした。
 もっとも、「お役人」の責任のなさを感じたことは、これだけではないのですが、書くときりがないくらいです。
 皆さんもご存じとは思いますが、最近起きた大きな不祥事や予算の執行ミスなどをみても、誰ひとりとして「辞めません」。このように、「責任を実質的に取らない」組織だということが言えます。民間ビジネスマンで、日常茶飯事で謝り通しな私からするとうらやましい限りです。

 

<責任のない仕事>
 本質的に責任のない仕事を挙げたいと思います。上記、「責任の薄い仕事」では、本当は責任があるにも関わらず、実質的に取っていないだけにすぎませんでした。これに対し、その仕事の性質として、責任を取る必要がない仕事を挙げたいと思います。

 

【アフリエイト】
 WEB上に、コンテンツをアップロードし、その中にグーグルなどの「広告」の表示をし、クリックされると収入が入る仕組みです。最近では、ユーチューバー、Vチューバーなんかがそうでしょうね。一定の収入は見込めますが、一般に、顧客と直に対話したり、販売したりは一切しません。ゆえに、責任を取る事が器質的にないということになります。責任をとることがないという意味で、これまでの職業観と180度見方の変わったビジネス展開が可能です。新時代の仕事と言えるでしょう。ちなみにですが、最近の子供(特に男の子)が将来なりたい仕事の上位に、ユーチューバー、Vチューバーが入っているとのニュースがありましたよね。

 

 日本でもようやく、ウィズコロナの「働き方改革」の影響で「兼業・副業」が解禁され、「テレワーク・リモートワーク」も推進されてきていますので、今後に期待したいですよね。

 

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