あすも あらた

 東証一部上場のメーカーで「品質管理・品質保証」に関する仕事をしていました。「JIS品質管理責任者」というカイゼンに関する「日本品質管理協会」が発行するライセンスも持っています。実務では、TQM(トータルクオリティーマネジメント)として、製造現場やお客様の製造ラインの業務効率の改善や不良発生の再発防止案の策定なども行っておりました。各部署の中心人物をまとめ上げ、タテ割ではなく、ヨコの人間関係であるプロジェクト組織を臨時に結成し、全社的な「問題解決(通称モンケツ)」も主導してきました。「カイゼン」は、製造業だけでなく、サービス業、公共事業など業種・業態問わず、あらゆる分野で有効です。これからの日本の命題である「DX(デジタルトランスフォーメーション)」や「SDGs(エスディージーズ)」、「働き方改革」などにも寄与することでしょう。また、売上を伴う営業活動における「費用対効果」の見直しや、さらには、「日常生活上のカイゼン」にも役立ちます!とにかく、あらゆるシーンで役に立つ考え方ですので、覚えて損はございません。

 この改善(カイゼン)について、当店「あすも」のキャラクタ達と楽しく会話する形式で、わかりやすく解説していきますっ!

【第1話】 「現場(ゲンバ)」で起きてんだっ!

 ある朝、、

 ヒット商品「ぶーこま」という「しゃべる」おもちゃの製造販売で知られる「トンチン館」という会社のタバコ分煙ルームにて、、

さぼってん

はぁ~、会社ついたけど、毎日毎日同じことの繰り返しでつまんないのよ~。ふぅ~ぃ、、(タバコをはく音)。

仕事も地味だし。 今日も、やってます感だけ出して、こっそりと、さぼっちゃお~っ!


ここで、登場キャラ紹介
「さぼってん」

 「さぼってん」。彼は、頭脳明晰で優秀な幹部候補生として首席で採用されながら、「飽きっぽさ」からくる「さぼりぐせ」が一部の上役などにすでにバレており、研修配属先の上役に嫌われる度に、各部署をたらい回しにされていた。入社1年目のフレッシュマンでありながら、そんな毎日の会社勤めにも飽きがきている。タバコ分煙ルームでのひとときだけが彼の唯一の楽しみだ。

 ちなみに、後ろから見ると、ファスナーがついているため、おもちゃ会社なだけにサボテン型の着ぐるみの様子である。中にいる人間を見た者は社内にはいない。普段からの素行不良も相まって、「幽霊が中に入っている」、「着ぐるみではなく、リアルにサボテンが喋っている」など、社内都市伝説が一人歩きしている状態だ。

 そんなタバコ分煙ルームの主(ぬし)である彼こそが、実は本編の主人公、、、なのか(?)


コッペおじさん

、、、。ふぃ~(タバコの音)。それ、いいだんべ。考えているふりして、オラも仮眠とるっぺかな?


ここで、登場キャラ紹介
「コッペおじさん」

 通称「こっぺおじさん」。彼は、主力商品であるおもちゃ「ぶーこま」の製造工程である製造課所属の「惚部係長(こつべかかりちょう)」だ。「ぶーこま」の製造ラインは、連続製造ラインなので、基本的には常時製造工程にいる必要はない。よって、特にトラブルや会議などが無ければ、なにかとタバコを吸いに分煙ルームに来ている。言わば、タバコ分煙ルームの常連だ。「さぼってん」の20期以上の大先輩だが、タバコ分煙ルームでは「友人」みたいなものとして「さぼってん」は認識している。

 彼は若い頃は研究開発部にいた。その際に自ら開発し、特許を取得した「完全なる安全服・こっぺBiz」を、今も常時着用している。若干、歩きにくいため、商品化には至らなかったが、彼にとってはフレッシュマン時代の思い出深いプロトタイプ(サンプルのようなもの)であるため、会社から毎年1組支給される正規の作業服を着ること無く、この姿でいる。今では、こっぺBizを着た姿こそが、社内外での彼のトレードマークとなっている。


さぼってん

いや~、しっかし、のどかですね~、係長。このままお給料だけ頂ければ何~にも言うことないんですけどねぇ~。

コッペおじさん

そうだなや。な~んにもなければ一番良いのだけは確かだっぺ、、。 カクッ(居眠り)

のどかなやりとりが続いていたが、小1時間ほど経って、タバコ分煙ルームに似合わない意外な人物がいきなり入ってきた!

「バ~ん!」、勢いよくドアが開いた。

あすも さくら

うっ!タバコく、、、えっと、たいへんですっ、惚部係長っ!!

「ぶーこま」に「バリ」(*)が発生して、連続製造ラインが緊急停止しましたっ!

、、あれ、「さぼってん」さん、ここにいたんですね~? うふふ、、、。


用語解説「バリ」・・・「尖ってめくれた部分」などを指す製造業用語。おもちゃの商品で流通したとしたら、子供が触ってケガをする可能性があり、製造を止めてでもすぐに善処しないといけない。おもちゃ販売店で見つかれば、回収やクレーム程度で済むかもしれないが、子供がケガすると損害賠償さえもありうる「かなりヤバい」品質不良!

ここで、登場キャラ紹介
「あすも さくら」

「あすも さくら」。「トンチン館」で働くキャリアOLさん。経営企画部、営業部、SCM(サプライチェーンマネジメント)部などを兼任する できる女性係長。近々、働き方改革などの影響で女性初の課長(幹部・職制)に抜擢されるのではないかと専らの噂。実は一方で、社内外の人間関係の板挟みなどに悩み始めている。ちなみに、あすも家の次女である。


さぼってん

か、か、係長と大~切な「打ち合わせ」をしていたんですよっ!

あすも さくら

、、、そうですか、、、。とにかく、納期もあるので、早くなんとかしてくださいね。惚部係長~!

さくらは緊急の内容を告げて、自分の部署に戻っていった。

さぼってん

あ~、びっくりした。さくらさんもノックしないで入ってくるんだもん。人がワルイよ~。

ま、でも、他の現場担当に任せておけばいいんじゃないすかね? か・か・り・ちょ!

コッペおじさん

あ? 今、なんつったっぺ?(↗)

さぼってん

あ~、ですから、このまま、ゆっくりタバコでもと、、、。

コッペおじさん

おんめ、こんな時は『現場(げんば)(*)』に急行だっぺ?(↗) 

ズケン(事件)はタバコ分煙ルームで起きてんでね。 『現場』で起きてんだっぺさよっ!!(怒)


用語解説「現場(ゲンバ)」、、、読んで字のごとくのですが、カイゼン用語としては当たり前のようにでてくる頻出ワードです!

あすも あらた

この場合で言う現場とは、「製造工程」のことを指します。「バリ」が生じた原因となった特定の場所をピンポイントで「現場」という表現をつかうこともありますね。まさに、刑事ドラマの事件現場のような感覚ですね。このバリが生じた現場を特定するのが実に難しんですよね~!製造係員へのヒアリングやら科学分析やら、過去の実績やら、あらゆる手段をつかってピンポイントで原因究明するんです。この手法については近く解説します。

あすも つくは

「現場」に関するアドバイスよ。

「現場100回」という言葉もあるくらい、現場は大事ね。トラブル発生時だけでなく、普段から現場をよ~く見ておくことが大事ね。機械や材料などの動きが99回同じでも、1回だけ少しでも違った動きをしたのを見たのなら、そこに気がついて『工程管理日報』などにメモしておくべきなの。その1回が後々の大きな品質不良の発生原因につながっていたりするものなのよ。製造担当者が3交代制などで入れ替わるような製造ラインや職場ならなおさら大切なメモ書きになります。

そして、「3現主義」という言葉もあるわ。「現場」にて「現物」を「現実」のまま受け止めて、カイゼンにつなげるという考え方よ。いつもと違うことに気がつける能力を養うのが大切ね。

このように、「カイゼン」のためには「現場」に関する概念の理解や周知が非常に大事になってくるわ。  以上よ。

ここで、登場キャラ紹介
「あすも つくは」

「あすも つくは」。理系の大学に准教授として勤務している。カイゼンについても明るいので、天の声と言わんばかりにアドバイスをしてくれる。頼まれてこそいないものの、「さぼってん」にもアドバイスが届いていることは強く意識しており、いずれボディーブローのようにじわじわ効いてくるものとみている。果たして、このアドバイスが「さぼってん」の心に刺さる日はくるのであろうか? ちなみに、あすも家長女で、さくらの姉。


かくして、「コッペおじさん」、こと、「惚部係長」は、怒りの感情を一瞬で静め、インカム(トランシーバーのようなもの)である現場担当者と話しながら、目を輝かせて現場に急行するのであった。

コッペおじさん

もすかすたら(もしかしたら)、、、あ~れが原因だったかもだなや~、、。いんや~、まいったべあ~!

「さぼってん」は、「こっぺおじさん」の事を「落ち武者」のごとく、だらだらと会社員人生の大半を過ごすダメ社員同士の仲間だと思っていた。

しかし、怒鳴られ、歴戦の「侍(サムライ)」のように現場へ駆けていく「こっぺおじさん」の姿を見て、それは違っていたことに初めて気づかされた。

そんな「さぼってん」は、、、なんと、まだ、タバコ分煙ルームにいた。

さぼってん

ふぃ~(タバコ)。、、、現場(ゲンバ)ねぇ~、、、。

果たして、彼に「カイゼン」の心が芽生える日はくるのであろうか?

【第2話】届けっ!カイゼン侍の「新旧QC(キューシー)七つ道具」っ!

予告です。こうご期待!

登場キャラだけ先行して紹介します!

ここで、登場キャラ紹介
「ぶーこま(試)」

 「ぶーこま(試)」。株式会社トンチン館の主力商品である「しゃべって動ける」AIおもちゃ「ぶーこま」。近々、そのマイナーチェンジが予定されているが、彼はそのプロトタイプ(開発テスト中のテストロボット)であることから、1点ものとして、3Dプリンタで外装部分が構築されている。よって、コストもかなりつぎ込まれており、また、世界に1台だけしか存在しない超レアな一品となっている。自分の意思で話したり、動いたりするが、稀にバグ、品質不良などからエラーが生じ、想定外のトラブルなども起こしてしまう。よって、現在は、研究開発部などによって、品質テスト・信頼性テストなどが行われている。なお、AI部分は、Python(パイソン)というプログラミング言語で書かれたソフトウエアが実装されている。

ここで、登場キャラ紹介
「菊丸」

 「菊丸」。社内では「カイゼン侍」と呼ばれている。若手の中堅社員ながら、品質管理責任者として、品質問題に関しては別部署の上司にさえ物申すことが許されるなど一定の権限を持っている。口癖は「いざっ!現場っ!!」。縦割り組織をズバっと斬り捨てて、必要に応じてヨコの組織である臨時プロジェクトチームを組み、プロジェクトリーダーとしてまとめあげ、社内外のあらゆる諸問題を解決すること(通称:モンケツ)を仕事としている。会社幹部の大多数からも一目置かれており、未来を期待されている。

 左の腰に差している「刀と鞘のように見えるモノ」は、測定工具や新旧QC7つ道具などを入れる「ツールボックス(箱)」である。刀の所持は銃刀法違反になるため、刀を持つことは彼にもできないが、サムライジャパンの心意気を示すため自前で用意した武士の格好をしている。おもちゃ会社ならではの服装自由制度がなせる賜物だ。

 なお、カイゼンでしくじったとしても「腹を切る」つもりは全くない。むしろ、「失敗は成功のもと」というエジソン的な理系思考の持ち主である。

【第3話】謎の魔法の呪文か?「PDCA(ぴぃ~でぃ~しぃ~え~)」。日本ではなんでも英字で略すけど、それってどうなのよ?

予告です。こうご期待!


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