税金どうでしょう?+pythonアプリ「所得税・住民税・ひとり親控除・寡婦控除の判定と節税効果を同時に試算するアプリを創りました。」(スマホ利用でき、ダウンロード不要で、常時無料です。)
*留意事項・免責事項について同意頂いたものとみなして御利用頂いております。
子を持つサラリーマンです。
令和2年に「寡夫控除」や「特別の寡婦の寡婦控除」が廃止されたと聞きました。同時に、「ひとり親控除」なる制度ができたと聞きましたが、これはどのような税制なのですか? 私の場合、適用になるのでしょうか?
稼ぎすぎると適用がないとも聞いていますので、変な話ですが仕事を減らすなどして、所得をコントロールしようかと考えています。
自分でも、控除の試算や節税試算などをしたいのですが、簡単に判定や計算ができるアプリありませんか?
一生懸命生きる個人ひとり・一人を応援します!
よって、今回は「ひとり親控除・寡婦控除」を取り上げます。お役立て頂ければ幸いです。
「所得税・住民税のひとり親控除・寡婦控除・節税効果試算アプリ」を開発しました!
今回は、「ひとり親控除・寡婦控除」について取り上げます。
令和2年税制改正により、「寡夫控除」や「特別の寡婦の寡婦控除」が廃止され、同時に「ひとり親控除」という税制が施行されることになりましたね。寡婦控除は、特別の寡夫を廃して継続します。
「ひとり親控除・寡婦控除」 ともに、納税者ご本人の合計所得金額の判定金額が、500万円以下である点には留意しましょう。500万円を超えますと、生活の困窮度合いなどの実態に関わらず、どちらも適用無しとなりますので、注意が必要です。よって、500万円近辺のきわどい所得である場合は、所得のコントロールをされる方もおられるように見受けられます。
ちなみに、余談ですが、本人や子に所得要件があることで、所得のコントロールによる労働意欲の低下が起きうる点があるようにも思われますが、どうでしょう?
また、こちらも余談ですが、「課税の公平性として、男女不平等なのではないか?」というご意見も、改正以前に聞いたことがあり、令和2年改正後も、あまり状況は変わっていないように思われますが、どうでしょう?
さて、本題に戻ります。
まず、先に、ひとり親控除の適用があるかどうか判定し、その後、寡婦控除の適用の判定を行います。ひとり親控除・寡婦控除は、いずれか一方の適用となりますので、ダブル適用はあり得ませんので、こちらにも留意しましょう。
適用の場合、所得税と住民税で、それぞれ控除額が異なりますので留意しましょう。所得税・住民税の節税計算は、判定と表計算を同時に繰り出さなければなりませんので、結構たいへんですし、計算ミスしてしまうかもしれませんよね?
税理士顧問契約をしている法人の役員様など、税理士に相談できる環境にあれば、税理士に任せていれば、特に問題はないとは思います。しかし、逆に、ほとんどの方はそういう贅沢な環境にはないと思います。税理士に相談できない方々のために、クラウドアプリを用意しました。
節税の試算などを、自分で検討したいケースも想定して、アプリを創りました。
税理士との相談前にあらかじめどんな感じになりそうかだけでも知っておきたい場合などに御利用ください。一般の方の私的利用はもちろん大歓迎です。
税理士先生の受付時・面談時などでの利用にも、電卓が不要ですので、簡易の試算結果などとして都度利用頂ければ幸いです。商用利用も無料でOKです! pythonのプログラミングコードは、オープンソースとしていますので、転用もOKとしています。
*繰り返しになりますが、自己責任の上、免責事項に承諾・同意頂いたものとみなして御利用頂いております。
なお、試算結果等は一般論であり、あくまで目安です。お客様の置かれている状況やご希望などもありますので、実際の相続税の判断については、慎重、かつ、個別に、専門家を交えて検討する必要がありますね。
当オフィス「あすも/道明誉裕税理士事務所」では、これらの全面支援も行っております。 なんでもきいてくださいね!
アプリの前に、税法上の根拠の説明をします
「アプリで簡単に!」も結構ですが、税法の基本を理解してからアプリを利用することをオススメしております。ブラックボックスのまま利用すると、思わぬ落とし穴があるかもしれませんので、念のため、解説します。
<ひとり親控除・寡婦控除と節税効果>
「所得税」のひとり親控除・寡婦控除については、国税庁HPのタックスアンサーに以下記載があります。節税効果こそ違えど、要件そのものに関して言えば、住民税も同じ考え方です。
合計所得金額が500万円以下である点にも、改めて注意です。合計所得金額によって、算入できない方もおりますので、節税案の策定上は要注意すべきポイントとなります。
控除できる金額も、所得税・住民税の別で異なりますので、これも考慮すべきでしょう。
ところで、ひとり親控除・寡婦控除や節税効果を同時に検討するには、「表計算」を行わないといけません。電卓と紙ですとちょっとメンドクサイ、または、計算ミスするかも?と思いましたので、アプリを創りました。簡単な入力をするだけで、アプリが控除額と適用税率、節税効果をはじき出しますので、素早く検証できます。
No.1171 ひとり親控除
1 ひとり親控除の概要
納税者がひとり親であるときは、一定の金額の所得控除を受けることができます。これをひとり親控除といいます。なお、ひとり親控除は令和2年分の所得税から適用されます。
2 ひとり親控除の対象となる人の範囲
ひとり親とは、原則としてその年の12月31日の現況で、婚姻をしていないこと又は配偶者の生死の明らかでない一定の人のうち、次の三つの要件の全てに当てはまる人です。
(1) その人と事実上婚姻関係と同様の事情にあると認められる一定の人がいないこと。
(2) 生計を一にする子がいること。
この場合の子は、その年分の総所得金額等が48万円以下で、他の人の同一生計配偶者や扶養親族になっていない人に限られます。
(3) 合計所得金額が500万円以下であること。
(略)
引用 : No.1171 ひとり親控除
上記、「ひとり親控除」に規定する「婚姻をしていない」とは、未婚、婚姻したが死別・離婚の状態を指します。
「子」が要件であり、「扶養親族」ではない点も、「ひとり親控除」ならではの要件ですね。
なお、「ひとり親控除」は、下記「寡婦控除」と異なり、男女の区別なく適用があり得ます。
No.1170 寡婦控除
1 寡婦控除の概要
あなたが寡婦であるときは、一定の金額の所得控除を受けることができます。これを寡婦控除といいます。
2 寡婦控除の対象となる人の範囲(令和2年分以後)
寡婦とは、原則としてその年の12月31日の現況で、「ひとり親」に該当せず、次のいずれかに当てはまる人です。納税者と事実上婚姻関係と同様の事情にあると認められる一定の人がいる場合は対象となりません。
(1) 夫と離婚した後婚姻をしておらず、扶養親族がいる人で、合計所得金額が500万円以下の人
(2) 夫と死別した後婚姻をしていない人又は夫の生死が明らかでない一定の人で、合計所得金額が500万円以下の人
なお、この場合は、扶養親族の要件はありません。
(略)
引用 : No.1170 寡婦控除
上記規定から、ひとり親控除・寡婦控除のダブル適用はない旨が、確認できますね。特別の寡婦が、ひとり親控除に吸収された様子が伺えます。なお、男性には寡婦控除に相当する規定がないので、課税の公平性・ジェンダーギャップ的にどうかという指摘を聞いたことがあります。
所得税 | 住民税 | |
ひとり親控除 | 35万円 | 30万円 |
寡婦控除 | 27万円 | 26万円 |
改正前よりも、すっきりした表になったかと思います。控除額については、多少わかりやすくなったようにも感じられます。令和元年以前は、特別の寡婦・寡夫控除などもあり、少々わかりにくかったかもしれません。
いずれにしても、ひとり親控除・寡婦控除の判定などは税務知識を必要としますので、基本的には、税理士への個別の相談をお勧めしておりますが、セルフチェックの需要にも応えるため、以上を加味したアプリを開発しました。以下、使用方法をお読みの上、御利用ください。
「所得税・住民税のひとり親控除・寡婦控除・節税効果試算アプリ」の使用方法
ホームページ上で稼働する判定アプリです。ダウンロードする必要はございませんので、ご安心ください。その分、多少の文字化けがあると思いますが、ご容赦ください。プログラムの中身そのものを見ることができる形式としております。
「▶Run」を押して、はじめて頂くと、右側の「Result」の画面(インタプリタ)に質問や解説などが出てきます。カーソルにマウスを合わせ、質問される項目について入力ください。自動的に場合分け計算がされます。
半角数字、整数で入力の上、「Enter」で確定してください。自動的に判別され、結果が出ますよ。
それでは、アプリを御利用ください。
アプリです。「▶RUN」で質問が始まります↓
*「trinket」のクラウド連携の関係で、表示がされなかったり、プログラミング作動不良が起きることが確認されております。「リロード🔄」などですぐに修正されるケースがほとんどですので、トライしてみてください。
*「枠」をずらすことができますので、見えにくい場合には調整してみてください。
結果はいかがでしたか~?
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当オフィスでは、税理士5.0+技術者として、簡易的なpythonプログラミングソフトの開発も承ります。例えば、先程のインタプリタ型pythonアプリを、コンパイルして、当ブログ以外の画面でも、いつでもどこでも試算ができる実行ファイル型のソフトウエアとして提供することも可能です。貴社のご都合に合わせたカスタマイズも承ります。時短・合理化・コストダウン・DX推進にご活用ください。
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