税金どうでしょう?アプリとイラスト解説「一時所得の試算アプリを創りました。」(スマホ利用でき、ダウンロード不要で、常時無料です。)
*留意事項・免責事項について同意頂いたものとみなして御利用頂いております。
今年、生命保険の一時金の受給がいくつかありました。また、福引きで何回も当選したり、遺失物拾得の報償金などもありました。棚からぼた餅という感じですが、なんだかんだで、全部合わせると50万円を超えそうです。
給与所得とは性質が違う一時所得かとはと思うのですが、確定申告をするとしたら、どうしたらよいでしょうか? 特に、生命保険の保険料は、毎年、生命保険料控除としてきましたが、確定申告ではどうするのですか?
近日、税務支援の税理士さんとも相談しますが、予習もしておきたいので、セルフチェック用のアプリを創ってくれませんか?
いつものように、イラスト解説もあると良いですね。
「あすも/道明誉裕税理士事務所」は、個人の税金にも全面対応いたします!
そこで、今回は、「一時所得の試算アプリ」を取り上げます。お役立て頂ければ幸いです。
「一時所得の試算アプリ」を開発しました!
今回は、「一時所得の試算アプリ」を取り上げます。
棚からぼた餅に税金がかけられているイメージですね。
一時所得は、臨時収入であるがために、確定申告書に載せることを失念しやすいので、留意ください。
特に、受取金額が大きい一時所得については、支払側の調査によって税務署も予めおおかた把握していますので、より注意が必要かと思います。税務調査・指摘事項となりますと、総合課税・累進課税ですから、修正申告による税額や社会保険料アップなどの影響も大きいケースもあるかもしれませんので、ご留意ください。
いずれにせよ、最低でも、一時所得となるか否か、金額が生じるか否かについては、ご自身でも検証した方が宜しいかと思います。
このように、原則として、税理士への相談をお勧めする部分ではありますが、セルフチェックもできるようにアプリを開発しました。
税理士との相談前にあらかじめどんな感じになりそうかだけでも知っておきたい場合などに御利用ください。一般の方の私的利用はもちろん大歓迎です。
税理士先生の受付時・面談時などでの利用にも、電卓が不要ですので、簡易の試算結果などとして都度利用頂ければ幸いです。商用利用も無料でOKです! pythonのプログラミングコードは、オープンソースとしていますので、転用もOKとしています。
*繰り返しになりますが、自己責任の上、免責事項に承諾・同意頂いたものとみなして御利用頂いております。
なお、試算結果等は一般論であり、あくまで目安です。お客様の置かれている状況やご希望などもありますので、実際の判断については、慎重、かつ、個別に、専門家を交えて検討する必要がありますね。
当オフィス「あすも/道明誉裕税理士事務所」では、これらの全面支援も行っております。 なんでもきいてくださいね!
アプリの前に、税法上の根拠の説明をします
「アプリで簡単に!」も結構ですが、税法の基本を理解してからアプリを利用することをオススメしております。ブラックボックスのまま利用すると、思わぬ落とし穴があるかもしれませんので、念のため、解説します。
<一時所得とは、なんでしょう?>
一時所得とは、ズバリ、ビジネスや譲渡以外の「一時」的な所得です。「棚からぼた餅」にかける税金というイメージです。あくまで臨時収入なので、特別控除50万円や、総所得金額1/2して算入などの配慮がある様子です。
国税庁HPには以下のようにありますが、様々な所得が対象となります。
No.1490 一時所得
1 一時所得とは
一時所得とは、営利を目的とする継続的行為から生じた所得以外の所得で、労務や役務の対価としての性質や資産の譲渡による対価としての性質を有しない一時の所得をいいます。
この所得には、次のようなものがあります。
(1) 懸賞や福引きの賞金品(業務に関して受けるものを除きます。)
(2) 競馬や競輪の払戻金(営利を目的とする継続的行為から生じたものを除きます。)
(3) 生命保険の一時金(業務に関して受けるものを除きます。)や損害保険の満期返戻金等
(4) 法人から贈与された金品(業務に関して受けるもの、継続的に受けるものを除きます。)
(5) 遺失物拾得者や埋蔵物発見者の受ける報労金等
2 所得の計算方法
一時所得の金額は、次のように算式します。
総収入金額 - 収入を得るために支出した金額(注) - 特別控除額(最高50万円) = 一時所得の金額
(注) その収入を生じた行為をするため、又は、その収入を生じた原因の発生に伴い、直接要した金額に限ります。
3 税額の計算方法
一時所得は、その所得金額の1/2に相当する金額を給与所得などの他の所得の金額と合計して総所得金額を求めた後、納める税額を計算します。
ただし、懸賞金付預貯金等の懸賞金等や、一時払養老保険、一時払損害保険等(保険期間が5年以内であるなど一定の要件を満たすもの)の差益等については、20.315%(所得税及び復興特別所得税15.315%、地方税5%)の税率による源泉分離課税が適用されますので、確定申告を行うことはできません。
引用 : No.1490 一時所得
毎年定期的に生じるものではなく、特別控除などもありますので、稀に一時所得がプラスとなることもあるかと思います。このような場合、確定申告書に載せることを失念しやすいので、留意ください。
特に、受取金額が大きい一時所得については、支払側の調査によって税務署も予めおおかた把握していますので、より注意が必要かと思います。税務調査・指摘事項となりますと、総合課税・累進課税ですから、修正申告による税額や社会保険料アップなどの影響も大きいケースもあるかもしれませんので、ご留意ください。
いずれにせよ、最低でも、一時所得となるか否か、金額が生じるか否かについては、ご自身でも検証した方が宜しいかと思います。
ところで、生命保険の一時金などの場合、個々の保険の計算として、収入△支出がマイナスとなることもあるかと思います。このような場合、一時所得の計算の枠内でなら「内部通算」ができる点、ご留意ください。
国税庁HPには以下のようにあります。
一時所得の金額の計算(一時所得内の内部通算の可否)
【照会要旨】
次の場合の一時所得の金額の計算はどのようになりますか(一時所得内の内部通算は可能でしょうか。)。
保険A 解約返戻金100万円 掛金200万円 差引 △100万円
保険B 満期保険金2000万円 掛金1200万円 差引 800万円
【回答要旨】
一時所得内の内部通算は可能であり、一時所得の金額の計算は次のようになります。
(100万円+2000万円)△(200万円+1200万円)△50万円(特別控除) = 650万円(一時所得)
(注) 定期保険の保険期間が満了した場合のように収入金額(満期保険金等)のないものは内部通算できません。
引用 : 一時所得の金額の計算(一時所得内の内部通算の可否)
収入と支出の直接対応関係が明確なら、仮に単体で赤字だとしても計上して良いということですね。
逆に、収入と支出の直接対応関係が否認された近年の判例結果があります。競馬の馬券などの公営ギャンブル購入代金については、当たり馬券代のみ支出計上でき、ハズレ馬券代は支出計上できないという結論が出ていますので、ご留意ください。
そして、一時所得は、その1/2の金額を総所得金額に算入することになります。上記の事例なら、650万円 ✕ 1/2 =325万円が、総合課税・累進課税に加わるということですね。税率アップに気をつけたいところです。
また、一時所得がマイナスと計算された場合には、一時所得はゼロ円とみなすことになり、他の所得とは損益通算ができませんので、ご留意ください。
いかがでしょうか?
このように、基本的には、税理士への個別の相談をお勧めしておりますが、セルフチェックの需要にも応えるため、以上を加味したアプリを開発しました。以下、使用方法をお読みの上、御利用ください。
「一時所得の試算アプリ」の使用方法
ホームページ上で稼働する判定アプリです。ダウンロードする必要はございませんので、ご安心ください。その分、多少の文字化けがあると思いますが、ご容赦ください。プログラムの中身そのものを見ることができる形式としております。
「▶Run」を押して、はじめて頂くと、右側の「Result」の画面(インタプリタ)に質問や解説などが出てきます。カーソルにマウスを合わせ、質問される項目について入力ください。自動的に場合分け計算がされます。
半角数字、整数で入力の上、「Enter」で確定してください。自動的に判別され、結果が出ますよ。
それでは、アプリを御利用ください。
アプリです。「▶RUN」で質問が始まります↓
*「trinket」のクラウド連携の関係で、表示がされなかったり、プログラミング作動不良が起きることが確認されております。「リロード🔄」などですぐに修正されるケースがほとんどですので、トライしてみてください。
*「枠」をずらすことができますので、見えにくい場合には調整してみてください。
結果はいかがでしたか~?
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当オフィスでは、税理士5.0+技術者として、簡易的なpythonプログラミングソフトの開発も承ります。例えば、先程のインタプリタ型pythonアプリを、コンパイルして、当ブログ以外の画面でも、いつでもどこでも試算ができる実行ファイル型のソフトウエアとして提供することも可能です。貴社のご都合に合わせたカスタマイズも承ります。時短・合理化・コストダウン・DX推進にご活用ください。
具体的なサービスはこちらに記載しています。
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