税務署など役所の特設会場での確定申告無料相談会と税理士事務所での有料税務相談との違いとは?
主な対象者・相談範囲・提案範囲・保証や責任の範囲で相違も?
令和4年が始まって、1月も気がつけば、早いもので、もう下旬ですよ。
時間が経つのは早いですねぇ~。
そうですよね。
光陰矢のごとしですよね~。
ところで…
税務署や市町村役場など、役所の特設会場で行われる無料の確定申告相談会が、近く全国各地で開催されますよね。
Nさんも、所得税・消費税・贈与税の確定申告の無料相談会場に行くんですか?
無料!?
無料…良い響きですねぇ。
無料と聞けば、どんな事でも、地の果てまで行きますよっ!
税理士のお二人も、無料相談員を担当されるのですか?
そうですね。
私も担当しますよ。
「税務支援」と言って、税理士は一定日数以上、無料相談会に相談員として参加をするよう努力義務として税理士会からも要請されています。
税理士会の資料によると、税理士の税務相談業務は、独占業務ですので、税理士に有料で依頼することができない方々に対しても、最低限の税務相談を担保するためとのことです。
よって、相談者の主な対象は、所得が低い人・資産が少ない人とすることが記載されています。
*注)上記は、当オフィスが税理士会資料の「税務支援の趣旨・目的」を大幅に要約したものですが、誤解等もあるかもしれませんので、気になる方は、各税理士会HPなどにてご確認ください
あれ?
じゃ、私のような高給取りで、事業の所得も高い、資産家は、無料相談会に参加すると、ちょっとまずいかしら?
参加自体は、おそらくですが、問題ないかと思います。
詳しくは、無料相談会の特設会場を主催する各団体(各税務署・各市町村役場・各税理士会)に個別にお問い合わせいただくと間違いないかと思います。
ご時世ですし、現地まで行ってから門前払いされると相当苦しいかと思いますので、電話一本でも入れて確認しておくと良いかと思います。
ただ…
無料の確定申告相談会ですと、Nさんのように所得が高い方・資産家の方や、または、かなり特殊な事情を抱える方には、満足いく相談にはならないかもしれませんよ。
なぜでしょうか?
Nさんは、無料の確定申告相談会で…
節税案を積極的に提案してもらえるとお考えではないですか?
資料を預かり、後日回答するような高度な税務相談も、ご期待されているかもしれません。
他にも、ファイナンシャルプランニング的な相談、会社と経営者間の複雑な状況の税務相談、できれば、将来的な相談、会社の中期経営計画や資金繰り・助成金等申請などの相談などもしたいと考えていたのではないでしょうか?
上記は、基本的にはできないものと予めご承知の上で、無料の確定申告相談会にご参加されると良いかと思います。
図星です!
お気持ちはわかります…
ただ、無料の確定申告相談会の指導内容は、ズバリ…
所得税・消費税・贈与税の「確定申告書の書き方」が、メインテーマだからですね。
確定申告をスムーズに行って頂くのが最大の目的ですので、基本的に「どこに・なにを書くのか」について相談を受けて、その場で回答するものとしています。
基本的に、資料をゆっくり見て分析できるような時間は無く、口頭で相談を受付して、すぐに回答することとなります。必然的に、簡単な内容に応じるものとなってしまいます。
よって、複雑な状況や、高度な税務相談、将来的な内容、確定申告と直接関係しない内容(助成金等の申請など)は、取り扱えない場合も多いかと思います。
さらに、電話相談に関しては、資料も閲覧できない関係で、さらに簡便な相談対応となるかと思います。
また、主催者の意向次第で、確定申告書の書類作成を代行する場合もあるかとは思います。しかし、税理士の署名押印ではなく、主催者のゴム印を押したりしますので、指導ミス等の場合の責任の所在が不明確になりがちなのも気になるポイントです。
なにか手違い等があっても、アフターフォローも保証もできないことになります。
無料の確定申告相談会の趣旨をご理解の上でご参加いただけますと幸いでございます。
理解や考え方の相違が原因で、以前、会場で暴力事件(パワーハラスメント含む)などを起こす人もいたとの報告がありました。
善意で参加するボランティア的なものですから、せめて刑事事件にはさせたくないところです。
そうですか~(しょんぼり…)
では、税理士事務所で有料の税務相談をするのと、どう違うのでしょうか?
顧問として、税理士の責任で、税務相談や確定申告の代行・保証を行う点が、決定的に異なりますね。
相談を受ける点は同じですが、「どこに・なにを書くのか」だけではなく、資料を持ち帰って詳しく分析し、将来の事にも一定の提案をする点も、大きく異なるかと思います。
また、確定申告については、申告の代行も行いますし、場合によっては、税理士法33条の2という書面添付によって、申告書の品質保証をすることもありますね。
節税案を積極的に提案してもらえると思いますし、他にも、ファイナンシャルプランニング的な相談、会社と経営者間の複雑な状況の税務相談、今後の相談、会社の中期経営計画や資金繰り・助成金等申請などの相談なども、税理士側から積極的に回答や提案があるかと思います。
そうですか~、違いはよくわかりましたよ!
無料の確定申告相談会に行くか、税理士に有料の依頼をするか、考えてみますね。
ところで、確定申告のため、いつものやさしい解説や無料の試算アプリで、セルフチェックをしたいのですが、ご紹介いただけますか?
無料試算アプリ! 良いですね。
私もプロの税理士として活用したいです。
準備済ですので、是非ご活用ください。
税金や関係する事項の留意点・試算アプリを、各回テーマごとにまとめたブログを無料公開しております。
セルフチェックしたい方は是非ご活用ください!
「あすも/道明誉裕税理士事務所」では、直接、ご相談(*)も承りますので、お気軽にお問い合わせください。
(*)確定申告の「受付」・「料金」・「ご予約」に関するご相談(=カジュアル面談)は、30分間無料のWEB面談をご利用いただけます。なお、本題となる「税務相談」そのものは、有料となりますのでご留意ください。
各種税制に関する具体的なご相談サービス一覧
当オフィスでは、税理士5.0+技術者として、各種の税務に関するサポートをしております。総合的な事前対策支援や、高度な税務に関する税務相談・申告代行などを随時受け付けております。30分無料WEB面談実施中ですので、お気軽にお問い合わせください!
具体的なサービスはこちらに記載しています。
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