あすも使えるアイデア・テクニック(カイゼン逆引き!)「縦割り組織なので問題が一向に解決しません!最初に何をどうしたらよいですか?」
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うちの会社は歴史が古く、畑の違う部門間の交流もあまりなく、経営上の問題がなかなか解決しません。営業部の担当と製造部の担当が稀にケンカもしています。縦割り組織で問題が一向に解決しないのですが、いったい最初に何をどうしたらよいですか?
解決のヒント「ヨコ型プロジェクト組織のQCサークル」を編成!
営業部・製造部のようなタテ割組織ではなく、問題を解決するために、組織の枠を超えた特別チームを結成します!
企業全体または工場・支店単位で、組織を「ヨコ」に横断した少人数のプロジェクト組織を編成すると良いでしょう!
名付けて、「ヨコ型プロジェクト組織のQCサークル」です。
QCサークルは、製造上の問題解決にのみ結成するものと思われがちですが、全社的な経営に関係するような、部門を超えた諸問題の解決のためにも結成されるべきものです。
ちなみに、品質管理の名著2冊には、「QCサークル」は以下の様に定義されています。
QCサークルとは、第一線の職場で働く人々が、継続的に製品やサービス、仕事などの質の改善を行う小グループのこと
引用 「図解で学ぶ品質管理」p11 今里 健一郎・佐野 智子共著 日科技連出版
QCサークルとは、同じ職場内で品質管理活動を自主的に行う小グループ。この小グループは、全社的品質管理活動一環として、自己啓発を行い、QC手法を活用して職場の管理、改善を継続的に全員参加で行う。
引用 「品質管理がわかる本」p45 佃 律志著 日本能率協会マネジネントセンター発行
上記引用と私の経験から、QCサークルを結成する上での重要なポイントをまとめました。
品質管理部門を1名いれるとさらに強いチームに |
役員や職制を加えず、中堅社員などの実務担当で構成 |
自主的・自己啓発・ボトムアップ型であること |
問題を明確にし、解決意欲を持つ集団であること |
継続的であること・モニタリングすること |
通常の営業時間内に行うこと(労働組合ではありません) |
定期的に会合し、ブレーンストーミングすること |
PDCAサイクルをまわし続け、さらに昇華すること |
解決後、さらにレベルの高い問題に取り組める |
QCサークルに活動名・愛称をつけて愛着を |
社内に同時期に複数のプロジェクトチームがあってもOK |
チームの合併や分割も自由 |
手弁当ではなく、会社が活動費用を出すこと |
社長賞などコンテストや賞金を出してインセンティブ |
なるほど! これなら全社的な問題をヨコの組織で解決してくれるかもしれませんね!営業部の担当と製造部の担当も、これをきっかけに仲良くしてくれれば言うこと無しですよね。各部の中堅社員からなるQCサークル「チーム・ムダゼロ」を組んでもらうことにしました。刺激を与えるために、顧問や新入社員も投入してみました。斬新なアイデアに期待ですね。逆に、役員や課長級以上の職制は、介入させないことにしました。
月1回の会合を行ってもらい、お弁当や茶菓子も出すことにしました。もちろん給料も出る通常営業時間内で行います。また、プロジェクト発表会を閑散期に行い、昼休みの社員食堂で録画した発表会を放送します。社員の他のみんなにも若手のヤル気を伝えるためです。さらに、社長賞を出します。1級の百万円から10級1万円まで用意しました。
品質管理部門 | データサイエンス(統計分析)が得意な佐藤さん(入社3年目) |
営業部門 | 得意先A社担当で主任の鈴木さん(入社7年目) |
製造部門 | A社向け製品の製造ライン係長の山田さん(入社20年目) |
SCM部門 | 物流計画担当の田中さん(入社5年目) |
顧問 | 定年後継続雇用で各部を経験した高田さん |
新入社員 | 入社数ヶ月で各部研修中の遠藤さん |
このチームで「QC7つ道具」「新QC7つ道具」などを駆使して、全社的な経営上の課題解決ができると良いですね!
問題解決プロジェクト、キックオ~フ!
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