「令和4年度税制改正大綱」をSNSマンガ風考察(第4話)「住宅取得等資金の贈与税非課税」試算アプリも公開中!
*留意事項・免責事項について同意頂いたものとみなして御利用頂いております。
2年延長ですが、非課税限度額が下がる?試算アプリもあります!

令和3年12月10日(金)与党(自民党・公明党)より、令和4年度税制改正大綱(正式名)が発表されました。
さて、今回の第4話では、「住宅取得等資金の贈与税非課税」の改正案について触れますので、一緒に考えていきましょう!
個人的な意見や見解・分析結果なども多々交えますが、SNSマンガ風に楽しく理解していきましょうね。
(*税理士の先生からのご意見やご見解も募集します!)
話数 | 各話の「あらすじ」 |
第1話 | 税制大綱(通称)の「そもそも論」に触れました。 税制大綱ってなんぞや?という方は、まずこちらをご覧いただきますと、理解が早いかもですね。 |
第2話 | 「住宅ローン控除」の改正案と、その試算アプリについて触れました。 |
第3話 | 「マイホームの譲渡損」の改正案と試算アプリについて触れました。 |
「令和4年度税制改正大綱」は、自民党のホームページにて、PDFファイルとして公開されております。ご興味ある方はこちらをクリックしてください。新しいタブで開きます。リンク先のご都合により、将来的にリンク切れするかと思いますので、ご承知おきください。

そもそも論ですが、「住宅取得等資金の贈与税非課税」とは、どのような税制なのですか?

以前のブログで既に公開済ですので、「住宅取得等資金の贈与税非課税」のそもそも論から入りたい方は、まずこちらをご覧ください。
改正前条文などについて、試算アプリ付きでやさしく解説しておりますよ。

住宅を取得するための資金として、祖父母・両親などの直系尊属からお金で贈与を受ける場合、本来なら贈与税を課すべきところを、特別な手続きをする場合に限り、贈与税が非課税となるという優遇税制ですよね。
若い世代にどんどんマイホームを建ててもらって、日本経済を盛り上げて欲しいという政府・行政の社会政策的意図もあるみたいですよ。租税特別措置法の時限立法となっております。
もっと詳しく知りたい方は、そもそも論(先ほどのリンク先と同じです)に記載済みですので、そちらをご覧くださいね。

なるほどですね。内容理解しました。
では、今回の改正案で、どこが、どう変わるのでしょうか?

改正案によって、今後変わる見込みのポイントを以下にまとめましたよ。
1.適用期限は、現行では令和3年12月31日までとされていましたが、令和5年12月31日までとして、2年延長となるそうです。
2.非課税限度額が、省エネ等の住宅用家屋は1,000万円、左記以外の住宅用家屋は500万円に変更されるそうです。
3.既存住宅の築年数要件を廃止し、新耐震基準への適合を要件とするそうです。
4.受贈者の年齢要件が、現行の20歳以上から、18歳以上とする改正案となっています。

適用期限2年延長と18歳以上への年齢要件引き上げは、納税者有利の改正案かもしれません。
一方で、耐震基準への適合と非課税限度額の減額は、納税者不利の改正案かもしれませんね。

むむっ!?
非課税限度額の減額が、いちばん気になります!
どれくらい下がるんですか?(ドキドキ…)
贈与契約日に対する非課税限度額 | 省エネ等住宅用家屋 | 左記以外の住宅用家屋 |
(現行)令和2年4月1日~令和3年12月31日 (*消費税10%適用される者のみ記載) | 1,500万円 | 1,000万円 |
(改正案)令和4年1月1日~令和5年12月31日 | 1,000万円 | 500万円 |

上の表は、2.非課税限度額について、R4税制大綱に基づいて、「あすも/道明誉裕税理士事務所」が独自に作成した改正案前後の比較表です。
これによると、非課税限度額が500万円ずつ減少する予定であることがわかります。

あた~!(泣)
じーちゃんにマイホーム資金のほとんどを融通して貰おうと思っていたのになぁ。
頭金くらいにしかなりませんねぇ…。(シクシク)

地方移住などで、建設ラッシュの兆しがみえてきていただけに、
住宅建設需要や日本経済などへの冷や水とならなければ良いのですが…。

ま~、頭金以外の残額は住宅ローンを組んでなんとかしますよ。
第2話の「住宅ローン控除」(改正案)の情報も有効活用しますね。
住宅ローン控除と住宅取得等資金贈与非課税ともに、納税者には有難い制度である事は間違いないと思います。
そんなわけで、来年の令和4年あたり、マイホーム建設を考えますが、「住宅取得等資金の贈与税非課税」に関する試算アプリもお願いできますか?
税理士さんにも相談しますが、事前にセルフチェックなどもしたいですね。

あ! それ、イイですね~。
税理士としても、税理士業界のDX推進とお客様へのサービスの向上などに役立てたいです。

制作、承りましたっ! 以下に試算アプリを公開しておきますねっ!
お客様のご自身の判断と自己責任にて、いつでもご自由に無料でご利用いただいております。
プログラミングのデータはオープンソースとして公開しておりますので、プログラマー各人の自己責任にて、自由に改変して2次利用としてご利用いただいても構いません。
是非、ご活用ください!
「住宅取得等資金の贈与税非課税試算アプリ」の使用方法

ホームページ上で稼働する判定アプリです。ダウンロードする必要はございませんので、ご安心ください。その分、多少の文字化けがあると思いますが、ご容赦ください。プログラムの中身そのものを見ることができる形式としております。
「▶Run」を押して、はじめて頂くと、右側の「Result」の画面(インタプリタ)に質問や解説などが出てきます。カーソルにマウスを合わせ、質問される項目について入力ください。自動的に場合分け計算がされます。
半角数字、整数で入力の上、「Enter」で確定してください。自動的に判別され、結果が出ますよ。
それでは、アプリを御利用ください。
アプリです。「▶RUN」で質問が始まります↓
*「trinket」のクラウド連携の関係で、表示がされなかったり、プログラミング作動不良が起きることが確認されております。「リロード🔄」などですぐに修正されるケースがほとんどですので、トライしてみてください。
*「枠」をずらすことができますので、見えにくい場合には調整してみてください。

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